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炭素繊維複合材(CFRP)用
RTM注入機
PECではウレタン発泡機械をメインとして事業展開してきましたが、その2液注入の原理を利用し注入成形であるRTMにも対応しています。RTMとは金型内にドライカーボンの生地をセットし、そこに樹脂(エポキシ等)を注入含侵させ金型内で硬化させて成形する方法です。BMW等ヨーロッパのメーカーがRTM成形品を多数採用し始めたことから、日本でも具体的に検討されるようになりました。日本でも同時期にRTMの開発はされており、既に国産プレミアムカーの量産工程や国内研究機関で実績があります。
【PECのRTM機の実績】
※ナショナルコンポジットセンター(NCC / 名古屋大学)にも採用
※NCCで採用された設備システムはRTM機を含めて全て日本製でした。
電動シリンダ方式
HP-RTM 注入機
- 実験機、量産機として実績あり
- 酸無水、アミン系エポキシ共に対応可(入れ替え可)
- 電動シリンダによる正確な計量
- 型内圧力調整のため注入中の流量変更可能
- ミキサーの洗浄不要
- キャスター付きで場内移動可能
大容量対応 HP-RTM 注入機
- 大容量の注入成形が可能なHP-RTM機
- ハイサイクル化のため、注入機1台毎に複数のヘッドを接続し順番に注入できるシステムにも対応。(マルチミキシングヘッドシステム、シーケンシャル注入)
- 注入中流量変更機能付き
- リアルタイム流量フィードバックシステム
現在までの取り組み
- 日本国内で15年ほど前からCFRP用注入機の開発に取り組んで来ました。
- 実験機だけでなく、量産用の設備としても採用されています。
- 現場重合ナイロン対応のHP-RTM機も開発、納入しました。
- 大容量対応のHP-RTM機も開発、納入しました。
- オープン注入(ウエットモールディング)にも対応可能です。
- コンポジットの表面を平滑にするIMC(インモールドコーティング) 成形用の注入機も開発しました。
RTMで製作したCFRP製のボンネット
- インモールドコーティング
- 基材を成形する金型内に、塗料を注入し塗膜を成形する方法
- 塗装性能の向上
- 平滑性、均一な仕上がりで、ゴミ、ブツ、たれなどの不良低減。
- コストダウン
- 塗装工程・塗装設備・物流が不要になり、コストダウンが可能
- 環境に対する特徴
- 金型内での塗膜成形
- 有機溶剤を含まず揮発性有機物(VOC)の排出がない
- 多様な部材の適用期待
- (耐熱ABS,PA,PC,PET,PP, CFRP等)